フッ素って、結局何が良いの?
投稿日:2022年8月1日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは☼ 歯科衛生士のたけだです♫
ついに夏本番、八月に入りましたね。
猛暑の日が続きますが、こまめに塩分や水分を取って今年の夏も乗り切りましょう!
さて、今月はフッ素についてお話ししていきます!
そもそもフッ素って?
ネットの記事などで体に悪影響を及ぼすことがあると目にすることがありますが、フッ素とはミネラルの一種で元素のひとつです。
魚介類や野菜,肉,牛乳,茶葉,塩など、様々な食べ物に微量に含まれています。
フッ素は単体で存在するのではなく、ナトリウムと結びついた「フッ化ナトリウム」カルシウムと結びついた「フッ化カルシウム」など、必ずほかの物質と結びついて存在し、私たちの身近に存在する、生きていくうえで必要な栄養素として位置付けられています。
フッ素の効果は?
フッ素には大きく3つの効果があります!✨
1,虫歯の抑制
お口は食べ物を食べることによって酸が発生します。その酸によって歯の一番強い組織であるエナメル質が溶かされ、虫歯になってしまいます。
フッ素はその酸の発生を抑制し、菌を弱らせる効果があります。
2,再石灰化
日々私たちのお口の中では、酸によって溶かされる「脱灰」と唾液によって元の状態に戻ろうとする「再石灰化」が繰り返され健康な状態を保っています。
フッ素はその再石灰化を促し、歯を修復する効果があります。
3,歯質の強化
上にもある通り、歯の一番強い組織であるエナメル質を虫歯菌に侵されにくい、より抵抗力を付け強力なものにする効果があります。
Q.フッ素を取り入れるには?
フッ素お取り入れる方法は3つあります。
1,歯科医院でフッ素を塗布する
フッ素を綿に付け歯に塗る方法や、スポンジのマウスピースにフッ素を付けそれをくわえる方法などがあります。
2,フッ素入りの歯磨剤を使用する
現在ほとんどの歯磨剤にフッ素が配合されています。年齢によって適した配合量のものを使用しましょう(詳しい内容はのちほど💡)
3,フッ素入り洗口剤を使用する
フッ化物洗口液は歯ブラシでは届かない、細かな溝や隙間に液体のフッ素が届き作用してくれます。歯みがきの後はうがいをしなくてはいけませんが、洗口液の後はうがいが必要ないのでよりお口の中にフッ素が溜まりやすくなり効果が期待できます。
Q.妊娠していても大丈夫?
フッ素は胎盤を通過しないので赤ちゃんへの影響はありません。ですので使用しても問題ないのでご安心ください。
Q.フッ素入りの歯磨剤は何歳から使える?
〈生後6か月頃~2歳〉
吐き出したりうがいが出来ないお子様は飲み込んでしまっても問題ないように記載フッ素濃度が500ppm以下で、切った爪の先サイズの量での使用をお勧めします。
〈3~5歳頃〉
2歳以下と同じ500ppmで量は5mm程度
〈6~14歳頃〉
永久歯が生えフッ素濃度が高い1000ppmが使用できるようになり量は1cm程度
〈15歳~〉
1000ppmが使用できるようになり量は2cm程度
Q.歯科医院でのフッ素塗布は何歳から出来る?
お子さまの場合は上下の歯は4本ずつできますのでご希望ございましたらお申しつけ下さい。
成人の患者様も主に定期検診にてフッ素塗布を行っております。
液体タイプ、ムースフォーム(ブドウ風味)、ペーストタイプ(リンゴ風味)のご用意がございます。
ご年齢等により処置方法が異なりますのでフッ素塗布のご希望やご不明な点がございましたらスタッフまでお気軽にご相談下さい。
当院のホームページに予防処置について詳しく記載されていますので宜しければお読みください。
予防・歯周病治療
いかがでしたでしょうか?
フッ素にはこんなにも重要な役割があるんです✨
しかし、フッ素を塗っていると言って虫歯にならない訳ではありません。
日々のセルフケアを基に、虫歯になりにくいお口を目指しましょう‼
最後までお読みいただきありがとうございました。
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